「今度コンペに行くんだけどゴルフにもハンデってあるのかな?」「ゴルフのハンデって複雑そうだけどどうやって計算してるの?」
本記事ではそんな疑問を抱えたゴルファーさんに向けて、ゴルフのハンデについて徹底解説をしています。
ゴルフにおけるハンデとは何か、そしてハンディキャップの種類や計算方法なども網羅しています。ぜひ最後までご覧ください。
トップ画像出典:出典::https://www.photo-ac.com/main/detail/866942
ゴルフのハンディキャップとは?
ゴルフでよく聞く「ハンディキャップ」というのは、実力が違う者同士でプレーをする場合、その実力差をフェアに埋めるために用いられるものです。
スコア計算時に、トータルスコアからハンディキャップとして設定された数値を引くことで、実力差のギャップを埋めます。
また、このハンディキャップには、主に2種類あります。それが、「オフィシャルハンディキャップ」と「プライベートハンディキャップ」です。
- オフィシャルハンディキャップ
- プライベートハンディキャップ
また、ハンディキャップの上限は2種類ともに「36」となり、数字が小さいほど実力のあるプレーヤーという証明になります。
ハンディキャップが1桁になると、「シングルプレーヤー」などと呼ばれます。
次章からはこの2種類のハンディキャップについて解説していきます。
余談ですが、このハンディカップが存在するのはアマチュアだけで、プロには存在しません。
ゴルフのハンデキャップ①「オフィシャルハンディキャップ」
ハンディキャップの1種類目が、「オフィシャルハンディキャップ」です。正式名称は「JGA/USGAハンディキャップインデックス」と言います。
名前を見てわかる通り、このオフィシャルハンディキャップは、「(財)日本ゴルフ協会」が公式に発行しているものです。(下記画像)
前述しましたが、この「オフィシャルハンディキャップ」はハンデの数字が小さくほどに、実力が高いという1つの指標になります。
そのため、「今月はここまでハンデ数を下げるぞ」という明確な数字の目標を立てやすく、ゴルフに対するモチベーションも上げやすいです。
オフィシャルハンディキャップの取得は「上達への近道」とも言えますね。
オフィシャルハンディキャップの申請手順
前章で「オフィシャルハンディキャップとは何か」について解説させていただきました。中には、「公式の証明書」と聞いて、申請が億劫になった方がいらっしゃるのではないでしょうか?
本章ではその「オフィシャルハンディキャップ」、どのような申請手順があるのかについて詳しく解説していきます。
「オフィシャルハンディキャップ」の申請で主に必要な手順は実は以下の3つだけなのです。
- ハンディキャップ証明の取得できる団体に加入
- スコアカード5枚を所属団体に提出
- 翌月1日に「JGA/USGAハンデキャップインデックス証明書」発行
①ハンディキャップ証明の取得できる団体に加入
「オフィシャルハンディキャップ」を取得するにはまず、下記のいずれかの団体・組織に加入しなければなりません。
- JGA 加盟団体(8地区連盟)
- JGA 正会員(加盟ゴルフ倶楽部)
- JGA 個人会員・ジュニア会員
- 都道府県ゴルフ競技団体
- (社) 日本パブリックゴルフ場事業協会加盟ゴルフ場
- JGAが認めた組織・団体
②スコアカードを5枚を所属団体に提出
次に、コースレーティングが設定されているゴルフ場でラウンドしたスコアカードを5枚提出します。その際、スコアカードに記載しなければならない情報は以下の通りです。
- プレーヤーの名前、またはGlid番号(ゴルフ会員の個人番号)
- プレーした日付
- コース名
- プレーコースの使用ティ、使用グリーンまたはJGA/USGAコースレーティングおよびスロープレーティング
- グロススコア(ハンデキャップの加えられていない状態のスコア)
- トーナメントスコア
以下に、「コースレーティング」と「スロープレーティング」について説明します。
コースレーティングとは、簡単に言ってしまえばそのコースの難易度のことを指します。数が大きいほど難易度が高いとされます。
なお、日本ではJGA/USGAコースレーティングの名称で使用されています。
すべての技量のゴルファー難易度を反映したレーティング、すべてのコースに対応できる互換性を確保したレーティングシステムのこと
③翌月1日に証明書発行
提出した書類がすべて審査に通ると、提出翌月の1日に、「(財)日本ゴルフ協会(JGA)」より正式に「JGA/USGAハンデキャップインデックス証明書」が発行されます。
ハンディキャップは毎月更新されます。査定の際は直近10ラウンド分のスコアが対象になるため、ラウンド後は毎回スコアの提出が必要です。
スコアの提出がない月はハンデはそのままになります。
オフィシャルハンディキャップの算出方法
基本的に計算はすべて公式がやってくれますが、自分でもオフィシャルハンディキャップを出したいという方に向けて、計算方法を紹介します。具体的には以下の通りです。
- ストローク・コントロール(スコア修正)
- ハンディキャップ対象スコアの決定
- ハンディキャップ・ディファレンシャルの算出
- ハンディキャップ・ディファレンシャルの平均値を出す
- 表示用ハンディキャップの算出
①ストローク・コントロール(スコアの修正)
入力されたスコアからストローク・コントロールを算出します。
ストロークコントロールとは、より実力に近いハンディ値が設定できるよう、例外的に悪いスコアが影響しないように各ホールのスコアを下方修正すること。
各ホールごとのスコアからパーの値をソートし、上位から順番に一定のルールに従いストローク・コントロールを行います。
②ハンディキャップ対象スコアの決定
各ラウンドごとに修正された合計値から、ハンディキャップ対象スコアを決定します。合計値が最も良いスコアを1位として計算し、ラウンド数に応じて順位が変わります。
③ハンディキャップ・ディファレンシャルを求める
以上の対象スコアを軸にして、ストロークコントロールを行なった
「(スコア)ー(コースレート)」がハンディキャップ・ディファレンシャルになります。
④ハンディキャップ・ディファレンシャルの平均値を算出
何回かのプレーのハンディキャップ・ディファレンシャルの平均値を出します。
⑤表示用ハンディキャップの計算
表示用ハンディキャップは「ハンディキャップ・ディファレンシャル平均値×10×0.096」で求めます。
以上でハンディキャップが計算されます。
ゴルフのハンデキャップ②「プライベートハンディキャップ」
「オフィシャルハンディキャップ」を持たないプレーヤーが、コンペに出る際などに使うのが、「プライベートハンディキャップ」です。
「プライベートハンディキャップ」は別名「略式ハンディキャップ」とも呼ばれ、その日限定、そのコンペ限定の「ハンディキャップ」です。
ラウンド終了後に規定の方法でハンディキャップを計算し、スコアに反映させます。計算方法は5種類あり、どの方法を利用するかはコンペによって異なります。
プライベートハンディキャップの算出方法
前章で、「プライベートハンディキャップ」の計算方法は全部で5種類あるとお伝えしました。以下にまとめたのがその5種類です。
- ぺリア方式
- 新ぺリア方式
- 新新ぺリア方式
- キャロウェイ方式
- 変則キャロウェイ方式
ペリア方式
ペリア方式では、あらかじめ設定された6つの隠しホールのスコアを元に算出されます。
【隠しホール6Hの合計打数】×3 – 【パーの合計】) ×0.8
ただし、ぺリア方式は隠しホールで大きくスコアを落としてしまった場合の負担が大きく、運の要素が強くなってしまいます。
新ぺリア方式
新ペリア方式では、設定された12の隠しホールのスコアをもとに算出します。ダブルペリアとも呼ばれます。
【隠しホール12Hの合計打数】×1.5 –【パーの合計】×0.8
多くのコンペで使われるのがこの新ぺリア方式です。ペリア方式よりも運要素が低くなるので、より実力にあったハンデ値が出やすくなります。
新新ぺリア方式
新新ペリア方式は、設定された9ホールのスコアをもとに、ハンディキャップを算出する方法です。
【隠しホール9Hの合計打数】×2 – 【パーの合計】×0.8
キャロウェイ方式
キャロウェイ方式ではグロススコアと、最悪ホールのスコアに応じて以下の査定表に則ってハンディキャップを算出します。世界では主流となっている方式です。。
変則キャロウェイ方式
キャロウェイ方式に加えて、設定された6つの隠しホールの結果をもとに算出されます。キャロウェイ方式に隠しホールを設定したもの。
ゴルフのハンディキャップについて「まとめ」
以上、本記事では、ゴルフにおける「ハンディキャップ」について解説致しました。
「オフィシャルハンディキャップ」は、公式に自身に付与された永続性のあるハンディキャップ、「プライベートハンディキャップ」はコンペごとのその場限りのハンディキャップ、と考えると覚えやすいです。
- オフィシャルハンディキャップ→永続性がある
- プライベートハンディキャップ→その場限りの暫定値
オフィシャルハンディキャップはゴルフコースの会員権を持っていなければ取得できないため、趣味でコンペに通うレベルの方であれば、プライベートハンディキャップの利用がオススメです。
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