「ゴルフ場経営の実情ってどうなっているの?」「ゴルフ場の経営って儲かるの?」「ゴルフ場は投資先としてアリ?」
投資先の1つとして、ゴルフ場を考えているそこのあなた。ゴルフ場の経営についてしっかりと理解していますでしょうか?
本記事では、ゴルフ場の収益源から経営コストまで、ゴルフ場経営の実情について詳しく解説しています。
ぜひ最後まで読んで、ゴルフ場の実情について理解を深めてくださいね。
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ゴルフ場経営は儲かるの?
結論から言ってしまえば、ゴルフ場経営の事業は儲からないと言えます。
日本にあるゴルフ場の平均的な来場者数は4万人、年間売上は約6億円です。
来場者数でいうと、2020年12月、コロナ影響下でのディズニーランドの1日の入園者数が約4万人なので、規模感だけで考えれば1年で4万人はかなり少ないと言えます。
また、平均年間売上が6億円と聞くと多いように感じます。ですが、経営コストを考えると、かなり足が出てしまいます。
次章からはゴルフ場の収入源と、経営にどんなコストがかかるかについて解説していきます。
ゴルフ場の主な収入源
では、平均で年間6億円の売上を生むゴルフ場の主な収入源とは何でしょうか?ゴルフ場の主な収入源は5つあります。
- プレー収入
- 年会費収入
- 売店収入
- マスター室収入
- レストラン収入
プレー収入や売店収入、レストラン収入は、字のままの収入を指します。
年会費収入とは、ゴルフ会員権を所有している会員権メンバーが支払う年会費から得るものです。
また、マスター室収入とは、キャディーをつける際に支払うキャディーフィーや、ゴルフカートを借りる際に払うカートフィーなどから得られる収入のことです。
「マスター室」とは、スタート時間や各組の進捗具合などを管理している部署のことです。
ゴルフ場経営は儲かる?「初期投資」
では仮に、ゴルフ場経営をすることになったとします。実際にかかる初期費用はどの程度なのでしょうか。本章では、ゴルフ場の立ち上げにかかる初期費用について解説していきます。
まず、ゴルフ場経営にかかる初期投資は、ゴルフコースの建設費と、ゴルフコース以外の建設費に分かれます。
ゴルフコースの建設費
ゴルフコースをどう攻略するかを考えるのがゴルフの魅力的な部分の1つなので、ゴルフコースを作るにあたって主に以下の4種類の設備が必要です。
- ラフ(草木の深い場所)
- バンカー(砂場)
- ウォーターハザード(池や小さい川)
- 林などの樹木
ゴルフ場のコースは1ホール作るのにおよそ2億円かかります。つまり、18ホールあるとしたら、コースだけで40億円近いコストがかかることになります。
ゴルフコース以外の建設費
ゴルフコース以外の建設費で、主に初期費用がかさむのは、クラブハウスの建設費です。クラブハウスの建設には、具体的に以下の施設の建設が含まれます。
- 売店
- レストラン
- ロッカー・シャワールーム
- レンタルショップ
- 温泉
上記の他にも、宿泊施設としても売り出す場合であれば、宿泊設備を完備しなければなりません。
クラブハウスの内装にこだわりを入れたりすれば、ゴルフコースとクラブハウスを含めた総建設費は100億円を越す場合もあります。
ゴルフ場経営は儲かる?「維持費」
最後に、ゴルフ場経営にかかる維持費について解説していきます。ゴルフ場経営にかかる維持コストは主に以下の5つです。
- 人件費
- 土地代
- コース管理費
- レストラン運営費用
- 宿泊施設管理費(ある場合)
ゴルフ場経営に関する人件費
クラブのホールスタッフから、キャディーさんなど、1つのクラブに対して約60〜80人の職員・アルバイトがいます。
平均した1人あたりの給与が月15万円だとすると、人件費だけで年間1億円近い費用がかかります。
ゴルフ場経営に関する土地代
100%自社の持っている土地で運営している、というケースは非常に少なく、ほとんどのゴルフ場が、土地の所有者から土地を借りて運営を行なっています。
また、それに伴って高額な固定資産税の支払い義務も生じます。都心からのアクセスがいいゴルフ場ほど、高額な税金を払わなければいけません。
ゴルフ場経営に関するコース管理費
コース管理費とは、コースの芝生を整備するための肥料や薬剤、整備機械をなどを維持するための費用のことを指します。コース管理費は平均して年間7000万円です。
ゴルフ場経営に関するレストラン運営費用
レストランの運営費用には、レストラン従業員の人件費や、食材の仕入れにかかる費用などが挙げられます。
またそのほかの維持費として、クラブハウスの清掃や修繕費などの管理費も挙げられます。
冒頭で紹介したように、平均の年間利益がおよそ6億円なので、人件費で約1億円、コース管理費で7000万円となると、経営はかなり厳しいものであることがわかっていただけたかと思います。
ゴルフ場経営は儲かる?「まとめ」
以上、本記事ではゴルフ場の経営に関する解説をさせていただきました。結論を言うと、ゴルフ場経営は一概に儲かるとは言えない事業だと言えます。
顧客の満足度引き上げは、そのまま売り上げの向上に繋がるため、どのゴルフ場でも必死にサービス向上を図っています。
例えば、クラブキャディの育成に力を入れたり、クラブ内のレストランの料理の質向上を図ったりなどです。
快適なプレーのためのコース整備はもちろんのこと、サービス面はどんどん良くなっていくと考えられるので、ぜひ週末はコースに赴いて羽を伸ばしてみてくださいね。
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