「霞ヶ関カントリー倶楽部」「小野ゴルフ倶楽部」「大阪ゴルフクラブ」どれもゴルファーだったら一度は回ってみたい名門コースですよね。
今回は、そんな名門コースを生み出してきた著名ゴルフコース設計者たちを紹介していきたいと思います。
設計者の意図を理解することでよりコース戦略に幅が出ますし、何よりゴルフがより魅力的に感じるようになります。
初心者ゴルファーの方にも魅力が伝わるよう、わかりやすくまとめていますのでぜひ最後までご覧になってくださいね。
トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/グリーン-ゴルフ-青い空-2480256/#content
ゴルフ場の著名設計者①「井上誠一」
「井上誠一にハズレなし」との呼び声も高い日本ゴルフ界コース設計の第一人者。50年間にわたって国内44コース、海外2コースを設計しました。
英国人設計家のチャールズ・H・アリソンが来日したことをきっかけに、ゴルフコースの設計と出逢います。
彼が設計したコースは、自然を生かしたコース設定やハザードの置き方など、戦略性を重視したデザインが特徴的です。
上級者には手強く、初心者には楽しい、まさに万人ウケなコースを数々生み出しています。
また、彼の作ったコースを、傑作期、世界基準期、独創期などと大別することもあり、時代に応じて色とりどりのコースを作っていたことも伺えます。
「コースは美しく戦略的ではならない」という精神を持ってコース設計を行っていた井上のコースは、今でも日本ゴルフ界の財産であると言えます。
- 桑名カントリー倶楽部
- 愛知カンツリー倶楽部
- 龍ケ崎カントリー倶楽部
- 霞ヶ関カンツリー倶楽部
- 大洗ゴルフ倶楽部
ゴルファーなら一度は回っておきたいラウンドばかりですね!
ゴルフ場の有名設計者②「上田治」
「東の井上誠一、西の上田治」と、井上誠一とともに日本ゴルフ界コース設計の二大巨頭として活躍してきたのが上田治です。
井上とともに、チャールズ・H・アリソンの影響を受けましたが、上田の設計デザインは井上のそれとは全く異なるものでした。
自然風景を存分に生かしてコースをつくる井上に対して、上田の作るコースは土木重機を使い、コースに高低差を生み出すのが特徴的でした。
「柔の井上、剛の上田」という言葉も生まれるほど、二人の設計は対称的だったんです。
上田の作ったコースは、見た目は平坦で長いだけのコースに見えますが、きちんとした高低差をつけたり、ブラインドホールやドッグレッグホールを採用するなど、特徴的仕上がりになっています。
- 小野ゴルフ倶楽部
- 大阪ゴルフ倶楽部
- 古賀ゴルフ倶楽部
- 下関ゴルフ倶楽部
- 門司ゴルフ倶楽部
ブラインドホールとは・・・地形や障害物などでコースの先を見通すのが難しいホールのこと。
ドッグレッグホールとは・・・ブラインドホールの一種。コースの途中から左右どちらかに湾曲しており、ティーイングエリアからはグリーンが見えないようになっているホール。
ゴルフ場の有名設計者③「C・H・アリソン」
C・H・アリソン(チャールズ・ヒュー・アリソン)(写真右から2人目)は、井上や上田の師とも呼べる存在で、日本ゴルフ設計技術の礎を築いた第一人者です。
イギリスコース設計界の第一人者、ハリー・コルトの設計助手を務めたゴルフ設計者で、オックスフォード大学で造園学を学び、ゴルフコースの設計に携わるようになりました。
ハリーコルトの、腕前に応じて攻略ルートが多数存在するストラテジックパターン設計を踏襲し、戦略的な面で幅を持たせたコースレイアウトが特徴的です。
芝を積み上げてバンカーの縁の部分を高くすることで、脱出を難しくした「アリソンバンカー」は有名ですね!
1930年に来日すると、廣野ゴルフ倶楽部や川奈ゴルフクラブ富士コースを設計、他にも霞ヶ関東コースや鳴尾ゴルフ倶楽部などの監修に関わります。
イギリス式のコース設計をそのまま採用するのではなく、「侘び寂び」を取り込んだ日本らしいコースを作り出すことに尽力。まさに日本ゴルフ設計界の父とも言える人物です。
- 廣野ゴルフ倶楽部
- 川奈ゴルフクラブ富士コース
- 鳴尾ゴルフ倶楽部
ゴルフ場の有名設計者④「安田幸吉」
安田幸吉は、1957年に設立された日本プロゴルフ協会(PGA)の初代会長です。
プロゴルファーでありながら、ゴルフクラブ製作者や、コース設計家としても活躍、50以上のコースを設計・監修しました。
1927年に、昭和天皇に献上するゴルフクラブを制作したことでも有名です!
また、その功績から1991年(平成3年)には、ゴルフ界では初めてとなる勲三等瑞宝章を受賞しました。
彼の作るコースは柔らかい表情を持つのが特徴的で、初心者から上級者までマルチに楽しむことができます。
- 甘楽カントリークラブ
- 小樽カントリー倶楽部
- 多摩カントリークラブ
ゴルフ場の有名設計者⑤「加藤俊輔」
「自然から得たものは自然に返す」という加藤俊輔自身のモットーから、日本人ならではの芸術的感性が彼の設計したコースに現れています。
彼が設計したコースの総数は、国内外で70コースを超え、大きな池や、グリーンなど、日本風の良さを生かしつつ、従来の作風とはまた違ったピート・ダイ風のスケールの大きいコース設計が特徴的です。
また、1993年には、日本ゴルフコース設計者協会というゴルフ設計者の団体を立ち上げ、今日に至るまで、コース設計者の社会的地位の向上や、相互研鑽などに尽力してきました。
同団体は設立30年目を超えています!
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太平洋クラブ御殿場コース
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JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部
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九州ゴルフ倶楽部八幡コース
ゴルフ場の有名設計者⑥「ピート・ダイ」
「ピート・ダイ」は世界的に知名度の高いゴルフコース設計者で、世界トップ100コースに入るコースを多く手がけています。
彼の設計するコースは、景観の構成に拘っており、フェアウェイやグリーン周りの池などコース全体を視覚的に楽しむことができるのが特徴です。
人口的に作り出したバンカーや高低差を自然の景観と織り混ぜ、1つのコースとして一体化させている様はまさに圧巻の一言です。
攻略的な面で言えば、彼の作り出すコースはペナルデザインが特徴的で、見た目よりも難易度の高いコースが多いです。
ある大会では、「いじめに近いタフなセッティング」などと称されています。
自らも、「私が目指すコース作りはタフネスがひとつの大きな要素だ。」と語っており、チャレンジングなコース設計に惹かれるゴルファーに人気です。
- 成田ヒルズカントリークラブ
- ウエストワンズカンツリー倶楽部
- きみさらずゴルフリンクス
- ピートダイゴルフクラブロイヤルコース
ゴルフ場の有名設計者⑦「ジャック・ニクラス」
「ジャック・ニクラス」は、1961年にプロに転向後、62年の全米オープンで初優勝を果たしてからメジャーで史上最多勝利の18勝をマークした、ゴルフ界の帝王です。
80年の全米オープンで青木功の日本人初優勝を阻んだことでも有名ですね!
その才能はゴルフコース設計においても遺憾なく発揮されており、世界各地で世界ベスト100コースに選ばれるような名コースを設計しています。
- 北海道クラシックゴルフクラブ
- セントクリークゴルフクラブ
- 石岡ゴルフクラブ
- 六甲国際ゴルフ倶楽部
- オークモントゴルフクラブ
ゴルフ場の有名設計者「まとめ」
以上、本記事ではゴルフ場の有名な設計者を紹介させていただきました。
今回ご紹介させていただいた設計者たちは、どの方も日本ゴルフを設計という面で牽引してきた方々です。
- 井上誠一
- 上田治
- C・H・アリソン
- 安田幸吉
- 加藤俊輔
- ピート・ダイ
- ジャック・ニクラス
ぜひ一度、有名設計者たちが作り上げた一癖も二癖もあるコースを堪能してみてくださいね。
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