「なんでゴルフは18コースなの?」
普段当たり前にプレーしているゴルフの18コースですが、なぜラウンドが18コースになったのか明確に説明できる人は少ないです。
そんな些細な疑問ですが、知識として知っておくだけで実際にラウンドを回る際に楽しみの一つとなります。
本記事では、なぜゴルフのラウンドが18コースなのかや、アウトコース・インコースについて歴史的背景から紐解いて解説していきます!
次にラウンドを回る際に話せる雑学もたくさんあるので、ぜひ最後まで読んでみてください!
1、なぜゴルフのコースは18コースなの?
ゴルフのコースには、9コース、18コース、27コース、36コースなどさまざまな数のコース数があります。
その中で最もポピュラーなコース数は「18コース」です。
ではなぜ18コースが最もポピュラーなのでしょうか?
それには2つの説があるので、これから紹介していきます!
ゴルフの聖地から来た説
最も有力な説は、スコットランドにあるゴルフの聖地「セントアンドリュース・オールドコース」から来たという説です。
セントアンドリュース・オールドコースはもともと、12コースありその12コースを往復することで1ラウンドとしていました。
「12コースを往復すると24コースじゃん!」と思いますが、実は違うのです。
当時のグリーンは次のコースのティーグラウンド、すなわちコースのスタート地点という役割もありました。
さらに10コースをアウトコースとインコース合わせて2回回っていたので、1ラウンドは10×2+2の22コースでした。
しかし、1764年に執り行われたコースの改造により、4コースが2コースにまとめられて10コースになりました。
そして、はじめの8コースは2回プレーするダブルグリーンになっていたため、1ラウンドが18コースになったということです。
セントアンドリュース・オールドコースが実際のゴルファーの意見を元に会議を行った結果、18コースなったとされています。
後の1857年に、ダブルグリーンである8コースに2つの穴を開けて異なったフラッグを設置することで、アウトコースの9ホールとインコースの9ホールを明確にしました。
セントアンドリュース・オールドコースは18コースとなったのはこのような経緯があります。
ではなぜ18コースが現代の最もポピュラーなコース数となったのかと言うと、1872年にイギリス国内で行われたゴルフのチャンピオンシップで他のゴルフコースと比べて、セントアンドリュース・オールドコースの評価が最も良かったということにあります。
そのため、最も評判の良かったセントアンドリュース・オールドコースの18コースに合わせて、スコットランド国内にあるラウンドは18コースになりました。
スコッチウイスキーから来た説
冗談のような話ですが、ラウンドが18コースになったのはスコッチウイスキーが原因だという説もあります。
セントアンドリュース・オールドコースのあるスコットランドは、ゴルフの聖地としてだけではなくスコッチウイスキーの産地としても有名な地です。
そんなゴルフとウイスキー文化の盛んなスコットランドのゴルフコースは、海から強く冷たい風が吹きつけるため、身体の芯まで凍えるような寒さになることも多いです。
そんな環境の中、スコットランドのゴルファー達はアルコール度数の高いスコッチウイスキーのボトルをポケットに入れて、1コースが終わるたびにボトルのキャップ1杯(ワンショット)飲むことで身体を温めながらラウンドを回っていました。
1コースが終わるごとに1杯飲んでいたウイスキーですが、18コースが終わった時(18杯目)にちょうど空になってしまう事から、18コースで終わりにしたという事です。
現代で18コースを回る際はカートの運転や帰りの運転もあるので、飲酒運転や脱水症状に十分注意しましょう。
ちなみに、当時のウイスキーの1杯の単位が「ショット」だったことから、ゴルフの1打が「1ショット」と呼ばれるようになったという説もあります。
2、アウトコース、インコースについて
18コースのゴルフ場では一般的に「アウトコース」「インコース」に分かれています。
では、この「アウト」「イン」という言葉がどこからつけられたのでしょう?
これから、アウトコース、インコースの由来やラウンドを回る際に話せる雑学をご紹介します!
「アウトコース」「インコース」とは?
18コースのゴルフ場は、アウト9コース、イン9コースの18コースからなっています。
通常、アウトコースが1~9番コースのフロント9、インコースが10~18番コースのバック9の事です。
「アウト」「イン」の由来
「アウトコース」「インコース」と呼ばれるようになったのは、先程の「なぜゴルフのコースは18コースなの?」でも出てきたスコットランドの有名なゴルフ場、セントアンドリュースと大きく関係しています。
セントアンドリュース・オールドコースは海岸沿いに各ホールがまっすぐ繋がっており、クラブハウスを出ると1番コースから9番コースまで直線的にプレーします。
そこで折り返し、隣接する10番コースから18番コースをプレーしクラブハウスへ戻るのです。
そして、前半9コースは「outwarld nine(外側に向かう9コース)」と言い、後半の9コースを「inward nine(内側に向かう9コース)」と呼ばれるようになりました。
これが「アウト」「イン」の由来なのです。
アウトとインはもともと、スコットランド発祥の呼び方なので現在の状況とは少し変わっていますが、歴史的な背景を聞くと納得できますね。
「アウトコース」「インコース」の雑学
アウトコース、インコース2つのスタート地点が選べるゴルフ場も多い中、アウトコースの予約が埋まるスピードの方がインコースと比べて早いです。
ではなぜアウトコースは人気があるのでしょうか?
理由は、コースの設計者がアウトコースからスタートするよう各コースを組み立てているため、コース一連のストーリーを味わえるためです。
例えばアウトコースからスタートした場合、1番コースではまだ序盤なのでフェアウェイを広めに取ることや、最後の18番コースではバーディーを狙わせるためにグリーンの花道を広く開けておくなどがあります。
一見なんの意味もないような障害物も、実は設計者が意図的に設置したものなのです。
コースの設計者は、1番コースから最後の18番コースまで一連のストーリーを組み立ててコースレイアウトを考えているのです。
そのため、アウトコースからスタートした方が、より楽しくラウンドが回れるでしょう。
まとめ
本記事では、今では当たりのゴルフが18コースになった歴史的背景や、アウトコース、インコースの由来をご紹介しました。
ゴルフを楽しむ上で技術やスコアを伸ばすことも楽しみの一つですが、歴史が深く今の形になるまでのさまざまな由来を紐解いていくのもすごく楽しいものです!
長時間ラウンドを回る際の会話の種としても使えるので、是非これから本記事で紹介した内容を話してみてはいかがでしょうか?
他にも、実際のゴルフコースの有名設計者や国内の有名コースについて解説した記事もありますので、ゴルフのコースに興味が湧いた人や、ゴルフをコース設計者の思いまで楽しみ尽くしたい人は是非参考にしてみてください!
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