「100切り」「80切り」など、ゴルフの上達を目標にしている人にとって課題になりやすいのが「ヘッドスピード」ですよね。
実際に多くのゴルファーが悩みのタネとしている要素でもありますし、YouTubeなどでは多くのプロゴルファーやプロ指導員の方々が指導動画をアップしています。
ですがそもそも、ゴルフのヘッドスピードはなぜそんなに意識されているポイントなのでしょうか。
本記事では、ゴルフのヘッドスピードと飛距離の関係性、ヘッドスピードを向上させるために意識するポイントを簡単にまとめています。
特にフォームが固まりきっていない初心者の方には有益な情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。
ゴルフのヘッドスピードと飛距離の関係とは?

ヘッドスピードと飛距離の関係について触れる前に、まずは正しく「ヘッドスピード」について理解しておきましょう。
ゴルフにおけるヘッドスピードとは、「クラブがボールに当たる瞬間のクラブヘッドの速さ」で、「m/s」という単位で表されます。
ヘッドスピードと飛距離の関係
一般的に、ヘッドスピードが速ければ速いほど、ボールの飛距離は伸びます。つまり、スイングした時の「ヘッドスピード」と「飛距離」は比例関係にあるということです。
さらに具体的に解説すれば、以下のような計算式で大まかな飛距離が計算できると言われています。
飛距離(yd)=ヘッドスピード(m/s)×5.5
例えば、ヘッドスピードが「40m/s」あったとすると、その推定飛距離は220ヤードということになります。
もちろん、ゴルフ場では風向きや気温などの影響を受けますから、全くこの通りの飛距離が出るわけではありません。
加えて、使用するクラブの番手によっても飛距離は変動します。ですが、大まかな飛距離、スイングスピードを知る手段としては覚えておいて損はありません。
男女別に見た平均ヘッドスピード
では、一般的なヘッドスピードはどの程度なのでしょうか。以下の表に、ドライバーを使用した際の男女別プロアマの平均的なヘッドスピードをまとめたので参考にしてみてください。
ヘッドスピード | 飛距離 | |
一般女性 | 32〜34m/s | 約170〜180yd |
一般男性 | 35〜43m/s | 約190〜240yd |
女子プロ | 40m/s以上 | 約220yd以上 |
男子プロ | 48m/s以上 | 約270yd以上 |
ゴルフのヘッドスピードはどうやって測ればいい?

前章では、ヘッドスピードと飛距離の関係、そしてヘッドスピードの大まかな把握方法について解説させていただきました。
本章では、さらに正確に自分のヘッドスピードを把握する方法について解説していきます。本章で紹介するのは以下の3つの方法です。
- ゴルフショップで測定する
- ゴルフ練習場のスイング測定器で測定する
- 市販の測定器を購入する
ゴルフショップで測定する
1つ目の方法は、ゴルフショップで測定を行うことです。
ほとんどのゴルフショップでは、新しいクラブの購入を検討している方に向けて試打スペースと最新の測定器を置いています。
ただし、ゴルフショップの設備はあくまでクラブの購入を考えている方向けのものです。
「ヘッドスピードの測定だけしたくて」という目的では測定させてもらえないケースもあるので注意が必要です。
ゴルフ練習場のスイング測定器で測定する
2つ目の方法は、ゴルフ練習場のスイング測定器を利用することです。
近年では、スイング測定器を設置しているゴルフ練習場が増加してきました。特に、室内練習場では、日本ゴルフ協会(JGA)や全米ゴルフ協会(USGA)公認のゴルフシュミレーターを設置しているケースも増えてきています。
こうしたシミュレーターでは、ヘッドスピードだけでなく飛距離や打ち出しの角度なども同時に測定することができるため、上達を目指す方にとっては非常におすすめです。
市販の測定器を購入する
3つ目の方法は、市販の測定器を購入することです。
ゴルフ用具を販売しているメーカー各社からは、ゴルフクラブに取り付けることでヘッドスピードの測定が可能な機器が発売されています。
ヘッドスピード以外にもボールのスピード、ミート率などが計測できたり、計測したデータを専用のスマホアプリと同期させたりできるものなど、製品によって機能は様々です。
練習場やゴルフショップに出向くのが面倒に思う方や、日常的に計測したい方には市販の計測機器の購入をオススメします。
ゴルフのヘッドスピードを向上させるには?

ゴルフのヘッドスピードを向上させるためには、4つのポイントを意識するようにしましょう。具体的には以下の通りです。
- シャフト選び
- 腕の振り方を意識
- 右手首を意識
- 下半身を意識
シャフト選び
1つ目のシャフト選びですが、大事になってくるのはその素材と硬さです。
初心者の方は「どれも同じじゃないの?」と思ってしまうかもしれませんが、ヘッドスピードをあげる上でこのシャフト選びが重要になってくるのです。
シャフトの素材
シャフトに使われている素材は主に、「カーボン」と「スチール」の2つです。
カーボンの場合、比較的しなりやすく、軽いという特徴を持っています。そのため、ある程度スイングが安定しており、出す力を余すことなくボールに伝えることができる上級者にオススメのシャフト素材です。
スチールの場合、カーボンと比較すると重量感があり、しなりにくいのが特徴です。反面、重さを生かしたスイングができるため、力のない方や、初心者でスイングが安定しきっていない方などにオススメです。
シャフトの硬さ
シャフトの「硬さ」とは、簡単に言えばシャフトのしなり具合を指します。
この硬さは「フレックス」という基準で分類されます。
L(レディース)、A(アベレージ)、R(レギュラー)、SR(スティッフレギュラー)、X(エキストラ)という6つの種類に分けられ、Lが1番柔らかく、Xが1番硬いことを表します。
シャフトが柔らかいほど、飛距離がでやすいがボールが曲がりやすく、硬いほどボールがミートしやすいが飛距離が出づらくなります。
腕の振り方を意識
初心者がやってしまいがちなのが、力任せにふりまわりてしまうこと。これではヘッドスピードは上がらず、むしろミート率が下がってしまうため、結果的に悪影響になってしまいます。
スイングの際は特に右脇を締めることを意識しましょう。そうすることでトップ時の形を残した状態でインパクトすることが可能なので、自然とヘッドスピードが上がります。
右手首を意識
スイングの際に右手首、特にトップ時の右手首の角度を意識しましょう。手首の角度をキープしたままの状態を「コック」と言います。
このコックがインパクト直前までしっかりとキープされることでヘッドスピードの向上に繋げることが可能です。
下半身を意識
下半身、特に左足の踏み込みを意識してスイングしましょう。左足を強く踏み込むことで体重移動を自然に行うことが可能です。
体重移動が自然に行われると、体の回転も自然と早くなりヘッドスピードの向上に繋がります。
ヘッドスピードの向上方法については以下の動画も参考にしてみてくださいね。
ゴルフのヘッドスピードについて「まとめ」
以上、本記事ではゴルフのヘッドスピードについてまとめさせていただきました。
本記事の重要ポイントを以下にまとめさせていただきます。
ヘッドスピードの速さと飛距離は比例する
ヘッドスピードの向上には以下の3点を意識する
- 腕の振り方
- インパクトの際の右手首の角度
- 下半身の踏ん張り
同時にシャフトの素材や硬さも重要な要素となってくる
ゴルフ初心者の方にとっては少し細かい内容だったかもしれません。ですが、ヘッドスピードの向上は、スコアアップに関わる重要なファクターです。
ぜひ、まとめの重要ポイントだけでも頭の片隅においてみてくださいね。
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