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【ゴルフ観戦が5倍楽しくなる!】ゴルフの4大メジャーを徹底解説!

「ゴルフの有名な大会ってどんなのがあるの?」「4大メジャーって単語は聞いたことあるけど、どんな大会なの?」

本記事では、そんな方のために、ゴルフ4大メジャーの特徴や、それぞれの大会の見どころについて徹底解説しています。

最後まで読んでいただくことで、あなたもゴルフ観戦にのめり込むようになるでしょう。

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ゴルフの4大メジャーとは?

ゴルフをやっている方なら「4大メジャー」という単語を一度は聞いたことがあると思います。

「4大メジャー」というのはその名の通り、数あるゴルフの国際大会の中でも最高峰と格付けされた4つの大会のことです。

ゴルフ4大メジャー

  • マスターズ・トーナメント
  • 全米プロゴルフ選手権
  • 全米オープン
  • 全英オープン

上記の4大会が、ゴルフにおける4大メジャーと呼ばれる大会です。世界のトップ選手たちによって争われる、世界最大の戦いであり、全てのゴルファーの憧れでもあります。

ゴルナレ編集部

次章からは、そんな4大メジャーの魅力、見所などを余すことなくご紹介していきたいと思います。

ゴルフ4大メジャー①「マスターズ・トーナメント」

出典:https://pixabay.com/ja/photos/ゴルフ-ゴルフ場-草-グリーン-2729463/

1つ目にご紹介するのが、4大メジャーの始まりを告げる大会でもある、「マスターズ・トーナメント(通称;マスターズ)」です。

「マスターズ」は、4大メジャーの中で最も新しい大会で1934年に第1回大会が開催されました。大会賞金総額は1,100万ドル(約12億2,440万円)と、4大メジャーの中で2番目の金額です。

また、他の4大メジャーと大きく異なるのは、「マスターズ」が毎年アメリカ・ジョージア州にある「オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ」というコースで大会が開催されている点です。

ゴルナレ編集部

他の4大メジャーが毎年コース持ち回りで開催されている中、「マスターズ」だけは開催コースが固定なんです。

また、「マスターズ」優勝者には、「グリーンジャケット」と呼ばれる緑色のジャケットが渡されるのも「マスターズ」の特徴です。

「マスターズ・トーナメント」の見所

「マスターズ」の見所は、「オーガスタ・ナショナル」特有のコース構成が生み出すドラマチックな展開です。

この「オーガスタ・ナショナル」は、2オンが可能な2つのパー5や、一筋縄ではいかないパー3などが合わさって、非常に難易度が高いコースになっています。

12番の短いパー3には、「シグネチャーホール」というハート型のグリーンがあります。

ゴルナレ編集部

風の影響を受けやすいため、このホールは「オーガスタ・ナショナル」の中で最も難しいグリーンと言われています。

ゴルフ4大メジャー②「全米プロゴルフ選手権」

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2つ目にご紹介する4大メジャーは、大会賞金総額は1,050万ドル(約11億6,870万円)「全米プロゴルフ選手権(通称;PGA)」です。

「全米プロゴルフ選手権」はもともと8月に開催されていたメジャー最終戦ですが、2019年から5月開催に変更されました。

「全米プロゴルフ選手権」の特徴は、4大メジャーの中で唯一、プロ選手しか参加できない大会であることです。

ゴルナレ編集部

プロの資格を持ったものだけが立つことのできる、いわば世界トップを争うゴルフの精鋭達のしのぎあいの場です。

「全米プロゴルフ選手権」の見所

全米プロゴルフ選手権の最大の見所は上述したように、世界トップクラスのプレーヤーたちのパフォーマンスが見られるところです。

ほかの4大メジャーはアマチュアも参加することができるのですが、全米プロゴルフ選手権はその名の通り、プロの資格を持ったプレーヤーしか出場ができません。

出場する選手は全員がトッププレーヤーだけに、プレーに安定感があったり、十人十色なコース戦略を見ることができます。

ゴルフ4大メジャー③「全米オープン」

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3つ目にご紹介する4大メジャーは毎年6月にアメリカで開催される「全米オープン」です。

「全米オープン」で使用されるコースはなんと開催の5年以上前に決定し、大会に向けてコースを調整していきます。

開催コースの特徴として、優勝スコアがイーブンパーとなるように設定され非常に難度が高く、少しのミスもゆるされないコースに調整されるため、4大メジャーの中で最も難しいコースと言われています。

ゴルナレ編集部

2015年の大会ではチェンバーズベイのコースに対して、グリーンの起伏の激しさがありえないとして、大物OBやトッププロからクレームの声が上がりました。

ですが、その難易度に釣り合うかのように全米オープンの賞金総額は4大メジャーの中では最高額の1,200万ドル(約13億3,500万円)となっています。

「全米オープン」の見所

全米オープンの見所は、他の男子プロゴルフトーナメントより高難易度にセッティングされたコースと、トッププロたちの戦略が垣間見える点です。

「全米オープン」のために開催5年も前から調整されたフェアウェイやグリーンは、一度ミスショットをしようものならすぐに深いラフへと吸い込まれます。

ゴルナレ編集部

こういった超高難易度の仕掛けのため、オーバーパーで優勝するケースも珍しくありません。

「全米オープン」では、ひたすら堅実にパーを狙った者が勝利をつかむという、従来の颯爽とバーディーを奪う男子プロゴルフトーナメントのときとは違ったプロの一面を見ることができます。

実際にこの全米オープンで、トッププロたちが手に汗握る戦いをしているのを楽しみにするファンも非常に多いです。

ゴルフ4大メジャー④「全英オープン」

画像出典:https://unsplash.com/photos/OCnAUpP1Ukc

最後にご紹介するのは、7月にイギリスで開催される4大メジャー最後の大会、「全英オープン」です。第1回大会は1860年に開催されていて、4大メジャーの中では最も歴史のある大会です。

賞金総額は1,025万ドル(約11億4,000万円)と、4大メジャーの中では最低額ですが、4大メジャーの中で唯一、アメリカ以外での開催で、その歴史性から他の4大メジャーとは一線を画した特徴を持っています。

「全英オープン」が開催されるコースは、海岸に立地する場所に限られており、数か所のコースを年毎にローテーションで回しています。

また、ゴルフ発祥の地として知られ「ゴルフの聖地」とも呼ばれている「セント・アンドルーズ」で5年に1度開催されるのが慣例になっています。

全英オープンの見所

「全英オープン」の特徴は、伝統的なスコットランドとイングランドのシーサイド・リンクス(海岸縁のコース)で行われる点です。

他のメジャーと比べて特に風の影響を受けたり、ポットバンカー (深いバンカー)フェスキュー (膝くらいまである細く長い草) などへの対応も必要となります。

そして、アンジュレーションの大きなフェアウェイやグリーンでボールを転がしてピンに寄せる技などが要求される点など、他のメジャー・トーナメントとは一味も二味も違った繊細なゲーム展開となるところが見所です。

4大メジャー完全制覇「グランドスラム」

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ゴルフの4大大会をすべて優勝することを「グランドスラム」といいます。

また、「グランドスラム」の中でも、1年間で全て制覇した場合、つまり4大メジャーのタイトルを総なめした場合は「年間グランドスラム」などと呼ばれます。

また、同年度という制限を外し、通算成績での全大会制覇を「キャリアグランドスラム」と言います。

「グランドスラム」という言葉が初めて使われたのは、1930年に「ボビー・ジョーンズ」が1年間で当時の世界4大タイトルだった「全英アマチュア」「全米アマチュア」「全英オープン」「全米オープン」を制覇したときです。

当時のグランドスラムと現在のグランドスラムの定義は若干違いますが、1年間でのグランドスラム獲得はジョーンズ以来達成されていません。

https://sportie.com/2018/08/golf-4cup

キャリアグランドスラム

過去に4大メジャーでキャリアグランドスラムを達成したゴルファーは5人います。以下にまとめたのがそのキャリアグランドスラマーです。

キャリアグランドスラム達成者

  • ジーン・サラゼン (Gene Sarazen):7回
  • ベン・ホーガン (Ben Hogan):9回 
  • ゲーリー・プレーヤー (Gary Player):8回
  • ジャック・ニクラウス (Jack Nicklaus):18回
  • タイガー・ウッズ (Tiger Woods):15回

年間グランドスラム

「キャリアグランドスラム」は、上述したように過去に5人いますが、この「年間グランドスラム」を達成したゴルファーは過去を遡ってもいません

ただし、異色の年間グランドスラムゴルフ4大メジャーの歴史に名を刻んだのが、「タイガー・ウッズ」です。

彼は、2000年の全米オープンから同年の全英オープン、全米プロゴルフ選手権、そして2001年のマスターズを4連覇するという史上初の偉業を成し遂げました。

ただし4連覇はしたものの、この連勝記録が同一年度に行われたものではないとして、年間グランドスラムとは認定されず、「タイガースラム」として人々の記憶に刻まれました。

ゴルフ4大メジャー大会での日本人成績は?

出典:https://pixabay.com/ja/illustrations/日本人-男性-ビジネスマン-1206509/

ここまで、ゴルフの4大大会について解説してきましたが、気になってくるのは「日本人がどのような成績を残しているか」ではないでしょうか?

過去に開催された4大メジャーの最高位を獲得した日本人は以下の通りとなっています。

マスターズ・トーナメント

  • 2001年 伊沢利光 4位
  • 2009年 片山晋呉 4位
  • 2021年 松山 英樹 1位

全米ゴルフ選手権

  • 1988年 中嶋常幸 3位

全米オープン

  • 1980年 青木功 2位
  • 2017年 松山 英樹 2位

全英オープン

  • 1982年 倉本昌弘 4位

過去の4大メジャーにおいて、日本人で優勝したのは2021年のマスターズを制した松山英樹のただ一人です。日本中で話題になったので、記憶に新しい人も多いかと思います。

ただ、この快挙以前は4大メジャーを制した日本人は一人もいませんでした。

また、日本人がベストテン入りを果たした累計回数は30回で、人数はわずかに10人と、世界のレベルの高さを物語っています。

日本人ベストテン入りを果たした選手は、以下の通りです。

日本人ベストテン入り

  • 松山英樹 7回(マスターズ2回 /全米2回 /全英1回 /全米プロ2回)
  • 中嶋常幸 6回(マスターズ2回 /全米1回 /全英1回 /全米プロ2回)
  • 青木功 5回(全米1回 /全英3回 /全米プロ1回)
  • 尾崎将司 3回(マスターズ1回 /全米1回 /全英1回 )
  • 丸山茂樹 3回(全米1回 /全英2回)
  • 片山晋呉 2回(マスターズ1回 /全米プロ1回)
  • 伊沢利光 1回(マスターズ1回)
  • 倉本昌弘 1回(全英1回)
  • 鈴木規夫 1回(全英1回)
  • 谷原秀人 1回(全英1回)

なぜゴルフ4大メジャーで日本人が勝てないのか?

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前述したように、長い歴史のあるゴルフ4大メジャーの中で日本人の優勝回数が少ないのはなぜなのでしょうか。

それには、以下の3つの要因が大きく関係していると言われています。

日本人が優勝できない要因

  • コース設定の違い
  • 自然との戦いに対する体力と精神力
  • サポート体制が不十分

コース難易度設定の違い

4大メジャーのコースと、日本のコースの大きな違いは、その難易度にあります。例えば、日本のコースでは、距離が500ヤードを越えると基本的には「パー5」で設定されます。

ですが、2018年に「全米プロゴルフ選手権」が行われた「ベルーフ・カントリー・クラブ」では517ヤードあるのにも関わらず、「パー4」という設定でした。

同じヤード数にも関わらず、設定されているパーの基準が1打少ないのは日本人プレーヤーにとって難しい対応が要求されるのは間違いないでしょう。

自然との戦いに対する体力と精神力

例えば全英オープンが開催されるようなコースは、自然そのままに作られているケースが多いです。

また「全米プロゴルフ選手権」などは、猛暑の中でのプレーになります。こういった日本とは異なった「自然環境」に対する闘いに対応する体力と精神力が、日本人にはまだないといえます。

サポート体制が不十分

ゴルフにおいて、体のケアは非常に大事です。例えば、海外の選手には必ず個人トレーナーがついていますし、中にはメンタルケアのスタッフを採用している選手もいます。

異国地である海外でそのサポート体制を整えられる選手は少ないです。金銭面やスタッフのスケジュールも考慮しなければならないので、現地の選手よりサポートがどうしても薄くなってしまいます。

ただ「松山英樹」選手のようにマスターズを制したり、4大大会で度々上位に入っている選手なども増えています。

ですので、以上に挙げた3点を改善していければ4大メジャーでも十分に戦えるゴルファーが育ってくるでしょう。

ゴルフ4大メジャー「まとめ」

以上、本記事ではゴルフにおける4大メジャーについて解説させていただきました。

ゴルフの4大メジャーと呼ばれる大会には、それぞれに歴史や見所があることがわかっていただけたかと思います。

ぜひ、ご自身の目でトップゴルファーたちの熾烈極まる戦いをご覧ください。

日本ゴルフ同友会

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