ゴルフ会員権の基礎知識

【どうして?】知らないゴルフ会員権業者から営業電話がかかってくる理由

「どうして知らないゴルフ会員権業者から営業電話がかかってくるのか」について解説!

ゴルフ会員権をお持ちの方なら、全く知らないゴルフ会員権の会社から「会員権を売りませんか」という営業電話やDMを1度は受けたことがあるのではないでしょうか。
中には「どこから私の個人情報を入手したのか」と戸惑う方もいるかもしれません。

ゴルフ会員権業者は、ゴルフ場が発行している「会員名簿」から個人情報を入手しています。本記事では「現代の個人情報のあり方」や「会員名簿が発行されるようになった経緯について」も解説していきます。

会員名簿とは?

「会員名簿」はゴルフ場が発行しているそのゴルフ場に在籍している人のリストのことです。
主に名前や住所、性別、年齢、勤務先などの個人情報が記載されています。

近年は個人情報保護法の影響もあり、会員名簿を出すゴルフ場が少なくなってきましたが、今でも2〜3割のゴルフ場は会員名簿を発行しています。

全く取引したことのないゴルフ会員権業者から「会員権を売りませんか」といきなり電話がかかってくるのは「会員名簿」が影響しています。
会員名簿をどこかから入手して、個人や会社の電話番号にかけているというわけです。
会員名簿に載っている方はそのゴルフ場のメンバーなので、ゴルフ会員権を持っているのは確実です。
そのため、ゴルフ会員権業者からすると非常に取引見込み度の高いお客様のリストというわけです。

昔は、名簿屋というのがあり、各ゴルフ場の会員名簿を販売していました。
名簿屋から会員名簿を買って、各会員権業者がテレコールをしていたという時代もあったようです。

ただし、時代の流れもあり、このような名簿を利用した営業活動は現在において、だいぶ下火になってきました。
2005年に個人情報保護法が施行され、会員名簿を発行するゴルフ場がかなり減りました。
発行しても個人が特定されない程度の情報しか載せないというゴルフ場も増えてきました。

会員名簿を発行する理由

ではそもそもなぜ会員名簿が発行されるようになったのでしょうか。
これはバブル期のゴルフブームと密接に関連しています。

バブル期当時、会員名簿の発行有無はメンバーにとって非常に重要な意味を持っていました。
ゴルフ場が次々に開場し、ゴルフ業界が盛り上がっていた時は、メンバー募集をかければ多くの人が入会をする状態でした。
悪質なゴルフ場は募集パンフレットに記載していた予定会員数を大幅に超えて、入会を認めていたという事実があります。

すると、ゴルフ場のキャパシティを超えた大量のメンバーが在籍しているという状態になり、せっかくメンバーになったのに全く予約がとれないという事態になってしまうゴルフ場も少なくありませんでした。

通常、適正なメンバー数は18ホールあたり1200〜1400人くらいまでと言われていますが、2000を超えるメンバーが在籍していたゴルフ場も珍しくありませんでした。

そこで、健全なゴルフ場は会員名簿を発行することで、メンバーの数やどのような人がメンバーとして在籍しているかを開示するようにしました。
会員名簿を発行することで「大量募集をして、予約が取れないことはない」「しっかり入会させる方を選んでいます」ということを暗に示していました。

そのため、これから入会する人は「会員名簿が発行できるゴルフ場なのか」「メンバーの数が多すぎないか」などを会員名簿の存在を通して、入会を判断していたというわけです。

このような「クラブ運営の健全性を担保する」という意味での会員名簿の存在は、今現在もまだ意味を失っているわけではありません。
なので、今も会員名簿を発行しているゴルフ場に入会するのが良いと考える方も一定数存在します。

これからの時代における会員名簿の意義

ただし、現在においてこのような紙ベースの会員名簿は少しずつ役割を終えてきているのかもしれません。

メンバーの連絡網という意味では紙で発行する必要性は薄れてきていますし、発行することによる弊害(ゴルフ会員権業者からの営業電話など)が多少なりとも存在するのは事実です。
会員名簿に乗るのが嫌だという方は一定数いますし、小学校の連絡網も廃止されている現代で、どこまで会員名簿の存在意義があるのでしょうか。

また、ゴルフ会員権もバブルのピーク時からは金額も1/10以下になり、メンバーが大量にいる可能性や予約が全く取れないというリスクを考えて入会する方も少なくなっています。

会員名簿は発行せず、クラブハウスでメンバーのリストを閲覧できるようにしているゴルフ場もありますし、メンバーのみが閲覧できるwebページのようなもので会員の存在が閲覧できるシステムというのも考えられるかもしれません。

今後は、今までの紙ベース会員名簿の必要性やあり方が別の方法に置き換わっていく可能性も考えられます。
ぜひ、私たちゴルファーも考えていきたいですね。

まとめ

今回の記事では「どうして知らないゴルフ会員権業者から営業電話がかかってくるのか」ということから会員名簿の意義や必要性について解説させていただきました。

本メディアを運営している「日本ゴルフ同友会」では全国のゴルフ場の会員権を取り扱っております。購入・売却を検討している方はぜひお気軽にお問い合わせください。

また本記事で解説させていただいた内容は本サイトを運営している「日本ゴルフ同友会」の公式youtubeチャンネルでも解説している内容となっております。
より詳しく知りたい方は是非、動画もご覧ください。

日本ゴルフ同友会

60年以上の歴史を持つ、ゴルフ会員権売買のパイオニア企業。2,500社以上の上場企業との取引があり、徹底したサポートによる安心感と実績がございます。
昭和36年(1961年)創業し、ゴルフ会員権業者の中では最も歴史があります。そのため、ゴルフ場のデータも豊富で、適正な売買価格の選定が可能です。全国のゴルフ場を取り扱っており、その取引実績は業界トップクラスです。売買のみならず、相続や名義変更も承っております。法人・個人問わず、お気軽にお問い合わせください。

ゴルフ会員権の売り買いはこちらゴルフ会員権の時価評価はこちら