ゴルフ会員権の基礎知識

【危険】買ってはいけないゴルフ会員権4つの特徴

日本のゴルフ場は9割以上がメンバー制のゴルフ場であり、ゴルフ会員権を発行しています。
ただし、そのうちの多くが「ゴルフ場に問題がある」「換金制が低い」などの理由で、市場では売り買いがほとんどできないです。

そのようなゴルフ会員権を知らず知らずのうちに購入して、後に後悔する人も少なくはありません。

そこで、ゴルフ会員権のプロが買ってはいけないゴルフ会員権の特徴を4つ解説します。
これからゴルフ会員権の購入を検討している方には必見の内容となっているので、ぜひ最後までご覧ください。

①メンバー数が多い

買ってはいけないゴルフ会員権の特徴1つ目は「メンバー数が多い」です。

メンバー数が多いゴルフ場は予約が取りにくく、希少性も少なくなるため、リセールバリューも低い傾向にあります。
とくに予約が取りにくいことはメンバーとしてはかなりのデメリットであり、せっかくメンバーであるにも関わらず、ほとんどプレーできないこともあります。

ゴルフ場における適切なメンバー数は18ホールあたり1,500人と言われており、それ以上のメンバー数がいるゴルフ場はメンバー数が多いと言えます。
(27ホールだと2,250人、36ホールだと3,000人が目安)

一部のゴルフ場では18ホールあたり、3,000人以上のメンバーがいるゴルフ場もあり、そのようなゴルフ場では、予約開始日には電話が繋がらず、つながったとしても満枠埋まってしまっているといった状況もあります。

そのため、ゴルフ会員権を購入する際は、18ホールあたり1,500名以下のゴルフ場を選ぶのが良いです。
予算がある方は、1,000名前後のゴルフ場を選ぶのが良いでしょう。

正確なメンバー数を知るためには「ゴルフ場へ問い合わせる」もしくは「日本ゴルフ同友会のHPを見る」ことを推奨します。

②リセールバリューが低い

買ってはいけないゴルフ会員権の特徴2つ目は「リセールバリューが低い」です。
つまり、ゴルフ会員権を手放すときに「換金性がない」もしくは「換金制が低い」ということです。

ゴルフ会員権は市場で売買されることが多く、価格は流動的なため、購入時にリセールバリューを算出するのは少し難しいです。
そこで、気にしたいのが「名義変更料」です。

ゴルフ場へ入会する際にゴルフ場へ支払う手数料のことを「名義変更料」と言いますが、「名義変更料」はゴルフ場へ払いっぱなしのお金です。
そのため、名義変更料が高いゴルフ会員権は入会時に払う総額が高くなり、退会時に戻ってくる金額が低くなります。

具体的には「ゴルフ会員権と比べて、名義変更料が同額以上」の場合は名義変更料が高いと言えます。

例)ゴルフ会員権代金100万円、名義変更料150万円

このような場合は、一般的に名義変更料が高いと言えます。

ゴルフ会員権の中にはゴルフ会員権と比べて、名義変更料が2〜3倍以上のゴルフ場もあります。
例えば、某トーナメントコースでは会員権代金1万円、名義変更料220万円であり、このような場合は、手放す際に戻ってくるお金はほとんどありません。

また、リセールバリューの低いゴルフ会員権の特徴として「流動性が低い会員権」というのも挙げられます。
流動性が低い会員権は売りづらく、売却する際に安い金額になってしまうことが多いです。

例えば、特定の人物(外国籍や女性のみ)にしか利用できない会員権や複数名を登録する法人会員権などがこれに該当します。

関西圏の名門ゴルフ場の法人会員権は2名記名式を採用しており、入会費用や維持費が高く、かつ入会も非常に難しいため、流動性が低いゴルフ会員権として知られています。

「とくに金額を気にしないので、このゴルフ場に入りたい」という強い意志がある方は問題ありませんが、多くの方は避けた方が無難であると言えるでしょう。

③人間関係がややこしいゴルフ場

買ってはいけないゴルフ会員権の特徴3つ目は「人間関係がややこしいゴルフ場」です。

メンバーと運営会社が揉めていたり、メンバー同士に派閥があるようなゴルフ場は避けた方が良いです。
名門ゴルフ場の中でも問題行動をし、周囲に悪影響を及ぼす方がメンバーとして存在するゴルフ場もあります。

千葉県の某ゴルフ場では理事会(メンバー)と運営会社が方針をめぐって対立しており、複数の裁判を抱える事態になっています。

また東京都の某ゴルフ場ではメンバー間で派閥ができてしまい、一方の派閥のメンバーを強制退会に追い込んだとして、裁判になっています。

このようなゴルフ場は退会希望者も続出し、ゴルフ場としての魅力も低下していきます。
もちろんゴルフ会員権の価値も下がっていきますし、良いことは一つもありません。

個別のゴルフ場の内部事情は既存メンバーもしくはゴルフ会員権業者がよく知っているケースが多いので、購入する前にヒアリングを実施するようにしましょう。

④ビジターをいれすぎている

買ってはいけないゴルフ会員権の特徴4つ目は「ビジターを入れ過ぎているゴルフ場」です。

一部の超名門ゴルフ場を除いて、多くのゴルフ場はメンバー以外の予約(ビジター予約)を受け付けています。
近年はネット予約環境の発達やゴルフ場の経営難により、以前に比べても多くの枠をビジターに開放しているでしょう。

ただし、ビジターはマナーの悪い方(ディポッドやピッチマークを直さない)や進行が遅い方が多いというのも事実です。
するとコースのメンテナンスが悪くなったり、利用勝手が悪いゴルフ場になってしまう可能性も十分あります。

メンバー予約よりもビジターの予約を優先することで、売上を上げようとする悪質なゴルフ場も存在します。

入会費用や年会費を払って、メンバーになるのであれば、メンバーのプレーを第一に考えているゴルフ場を選択するのが良いでしょう。
例えば、「メンバーフリー枠がある」「メンバー優待がしっかりしている」「土日はメンバーしか予約がとれない」などメンバーであることがメリットになりうるゴルフ場が良いです。

そのためにも入会費用の安さだけでゴルフ会員権を選ぶのは良い選択ではありません。
もちろん金額だけではありませんが、入会総額200万円以上を目安にゴルフ会員権を選べば、大きな失敗はしずらいです。

まとめ

本記事では「買ってはいけないゴルフ会員権4つの特徴」について解説させていただきました。

今回解説したゴルフ場・ゴルフ会員権の特徴に共通しているのはどれも「メンバー本位じゃない」ということです。
メンバーが多過ぎたり、名義変更料が高過ぎたり、ビジターが多すぎるのもすべて、被害を受けるのはメンバーです。

せっかくゴルフ会員権を購入するなら、メンバーに寄り添った、メンバー本位の運営をしているゴルフ場に入会するのが良いです。

本メディアを運営している日本ゴルフ同友会はそのようなゴルフ場の裏側や実態も含めて、お客様に最適なゴルフ場をご提案させていただきます。
ゴルフ会員権の購入・売却を検討している方は、是非お気軽にお問合せください。

本記事で解説させていただいた内容は本サイトを運営している「日本ゴルフ同友会」の公式youtubeチャンネルでも解説している内容となっております。
より詳しく知りたい方は是非、動画もご覧ください。

日本ゴルフ同友会

60年以上の歴史を持つ、ゴルフ会員権売買のパイオニア企業。2,500社以上の上場企業との取引があり、徹底したサポートによる安心感と実績がございます。
昭和36年(1961年)創業し、ゴルフ会員権業者の中では最も歴史があります。そのため、ゴルフ場のデータも豊富で、適正な売買価格の選定が可能です。全国のゴルフ場を取り扱っており、その取引実績は業界トップクラスです。売買のみならず、相続や名義変更も承っております。法人・個人問わず、お気軽にお問い合わせください。

ゴルフ会員権の売り買いはこちらゴルフ会員権の時価評価はこちら