「2023年上半期のゴルフ会員権市場まとめ」について解説させていただきたいと思います。
「WBCの日本優勝」や「日銀総裁の交代」など2023年上半期も政治や経済、スポーツでも多くの変化がありました。
そんな2023年上半期のゴルフ会員権市場はどのような状況だったのでしょうか。「2023年上半期の相場動向」、「そのような相場になった理由」や「2023下半期の予想」を解説していきます。
本記事の内容はyoutubeチャンネルでも解説させていただいておりますので、詳しく知りたい方は動画もご視聴ください。
2023年上半期のゴルフ会員権市場
結論から言うと、2023年上半期の会員権市場は「上がりもせず、下りもせず、高止まりしている」という状況でした。
2021年、2022年は会員権相場が急上昇し、関東の一部のゴルフ場にいたっては2倍以上になったゴルフ場もあります。
2023年はそのような急激な上昇相場とは異なり、大幅な相場上昇とはならず、逆に大幅に下落するということもありませんでした。
理由
このような相場になった理由は「コロナ禍の収束」が考えられます。
2023年5月からはコロナウイルスが2類感染症から5類に移行され、外出機運が高まったり、マスクを外す人が増えてきました。
日本だけでなく、世界中で水際対策も緩和されており、海外旅行へいく人もだんだん増えている傾向です。
元々、コロナ禍のゴルフ人気の背景には「3密を避けられる」「海外旅行から国内旅行への回帰」があり、その必要性が薄れれば、必然的に他のレジャーや海外旅行に人もお金も流れます。
ただ、すぐにゴルフ場から人がいなくなると言うわけでもなく、この2〜3年で若いゴルフ人口が増えたことは明らかですし、生活の一部にゴルフが定着した人も一定数います。
このゴルフ人気の高止まりが、ゴルフ会員権市場の高止まりに繋がっていると考えられます。
具体例
全体的には高止まり傾向ですが、中には相場が上がり続けているゴルフ場もあります。
埼玉県の名門ゴルフ場「狭山ゴルフ・クラブ」は2022年12月末は200万〜320万円前後で取引されていましたが、2023年6月末時点では400〜600万円前後で取引されています。
ここ半年で約2倍に相場が値上がりした計算になります。
千葉県の名門ゴルフ場「千葉カントリークラブ」は2022年6月は400万円〜470万円、2022年12月は450万円〜550万円、2023年の6月は570万円〜670万円で取引されています。
2022年〜2023年にかけてから右肩上がりで相場を上げ続けています。
一方、入会総額が1500万円、2000万円を超えるようなゴルフ場はこの2年で急激に相場が上がりすぎた反動もあり、価格が下がってきているところもあります。
全体的に上がったり、下がったりするという相場ではなく、ゴルフ場によって明暗が分かれてきています。
2023年下半期予想
2023年、下半期はどうでしょうか。
あくまで予想になりますが、「このまま高止まりがしばらく続く」と考えられます。
理由は相場が上がる要素もあまりありませんが、下がる要素もあまりないからです。
日本の景気動向も悪い数字がでているわけではありませんし、賃上げ機運やインフレ機運も少しずつ高まっています。
また、ゴルフ場の予約状況も依然として取りずらいです。2023年に入ってからも名門ゴルフ場は土日の予約はすぐ埋まってしまいます。平日でもキャンセル待ちになってしまうことも多いです。
一方、多くのゴルフ会員権を保有している世代として団塊世代、今の年齢で言うと75歳前後の方がゴルフをやらなくなったり、やれなくなったりすると市場に売り手が多くなる可能性があります。
ゴルフ会員権相場は景気に左右されやすい傾向があるので、日本の景気が失速しない限り、このような高止まりの相場が続くのではないかなと思います。
まとめ
今回は「2023年上半期のゴルフ会員権市場まとめ」として、上半期の会員権市況とその理由を解説させていただきました。
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