ゴルフ会員権の基礎知識

【何回行けば元が取れる?】ゴルフ会員権を購入して元を取る計算式

「ゴルフ会員権で元を取る」について解説します!

この記事を開いている方なら「メンバーになって何回プレーすれば元を取れるのか?」と考えたことは1度はあるでしょう。入会にかかる費用はたくさん項目があり、「どのお金が退会時に返ってくるお金なのか」「どれが払いっぱなしのお金なのか」わからない方も多いと思います。

そこで今回は「会員権を購入して、何回プレーをすれば元をとれるのか」について実際の数字を用いて解説していきたいと思います。

元を取る計算式

では早速、ゴルフ会員権で元を取る計算はどのようにしていけばいいのか考えていきましょう。

結論から申し上げると、以下の計算式によって、メンバーになってから何回プレーすれば元を取れるかが導き出せます。

「入会する際に支払った払いっぱなしの金額」

÷

「ビジターフィーとメンバーフィーの差額」

=元を取れるプレー回数

計算式のそれぞれの項目について順に見ていきましょう!

入会する際に支払った払いっぱなしの金額

計算式の「入会する際に支払った払いっぱなしの金額」について見ていきましょう。

そもそも入会にかかる費用は主に5項目あります。

この5項目の入会費用は「退会時に返ってくるお金」と「退会しても返ってこないお金」に分かれます。

この中で「退会しても返ってこないお金」=「入会する際に支払った払いっぱなしの金額」はどれが該当するでしょうか。

②名義変更料、③年会費、④取扱手数料の3つが「退会しても返ってこないお金」に該当します。
①会員権代金は退会時に売却することで返ってきます。⑤入会預託金は退会時にゴルフ場から返還されます。

そのため「退会しても返ってこないお金」=「入会する際に支払った払いっぱなしの金額」は「名義変更料」「年会費」「取扱手数料」の合計ということになります。

ビジターフィーとメンバーフィーの差額

続いて、計算式の「ビジターフィーとメンバーフィーの差額」について見ていきましょう。
こちらは比較的簡単に計算できそうです。

ビジターフィーは平日と土日によっても異なりますが、名門コースだと以下の通りです。

ビジターフィー(平日):15,000円〜30,000円前後

ビジターフィー(土日):20,000円〜40,000円前後

メンバーフィー:10,000円以内

このフィーの差額が「ビジターフィーとメンバーフィーの差額」となります。

具体例

一つ例を挙げて考えてみましょう。
例えば、以下のようなゴルフ場があったとします。

会員権代金:200万円
名義変更料:100万円
年会費:5万円
入会預託金:100万円

ビジターフィー(平日):15,000円
ビジターフィー(土日):30,000円
メンバーフィー:8,000円

会社員であるAさんが入会し、10年間在籍したとして、何回プレーすれば元をとれるのかを計算します。

入会する際に支払った払いっぱなしの金額

100万円(名義変更料)+5万円(年会費)×10年+5.5万円(取扱手数料)=1,555,000円

Aさんは会社員なので土日のプレーがメインだと仮定します。

ビジターフィーとメンバーフィーの差額

30,000円(ビジターフィー土日)―8,000円(メンバーフィー)=22,000円

元を取れるプレー回数

1,555,000円÷22,000円=70.6…

つまり、10年間で70回、つまり年間7回、プレーすれば元を取れる計算になります。
これが例えば20年在籍したとすると、93.4となり、20年で93回、つまり年間5回ほどプレーすれば元を取れる計算になります。

これが元を取る計算になります。
思ったよりたくさん行かなければ元をとれないなと思う方もいるかもしれません。もちろんこれは一例であり、名変料や年会費が高かったり、ゲストとビジターのプレーフィーの差額が小さかったりすると元を取れる回数は変わってきます。

また、この計算式では会員権の代金が変動しないことになっているので、売却する際に相場が上がっていたら、また計算は異なります。
近年は年会費も上昇傾向にあるので、当初の予定と違ったということも大いにあり得るので、注意しましょう。

元を取るという考え方

計算方法についてはわかったところで、そもそも「元を取るという考え」について考えてみましょう。あくまでゴルフメディアの1意見としてお聞きください。

あまり元を取るということに縛られない方が良いと考えています。

もちろんお得にプレーできたら嬉しいですし、ゴルフはそもそもお金がかかるスポーツなので、少しでも安く楽しめたらいいな思うのは当然です。
ただし、会員権を購入する方において、お得にプレーできるというのはあくまで副次的なものだと考えられます。

会員制度というのはそもそもコミュニティとして(ゴルフ場においては社交場として)の側面が強くあり、メンバー同士の交流やつながりに重きが置かれています。
そのためにゴルフ場は競技会を月に何度も開催していますし、入会時には紹介者が必要なのです。

「たくさんプレーして元を取りたい!」というようなスタンスよりは、「このゴルフ場が好きで、メンバーと交流を深めたい」というスタンスの方が結果的に良いゴルフライフを送れるように思えます。
そもそも超名門のゴルフ場だとメンバー以外からの予約はできないところがほとんどなので、元をとるという概念も存在しません。

そのゴルフ場、在籍しているメンバーが好きで、結果的にプレー回数が多くなってお得になったくらいのスタンスが最も良いと感じますね。

まとめ

今回の記事では「メンバーになって元を取る計算式と元を取ることに対する考え方」について解説させていただきました!

ゴルフ場によって入会費用も異なれば、「ゴルフ場がメンバーに求めていること」「メンバーがゴルフ場に求めていること」も異なります。
この動画をご自身が会員権を購入する際のひとつの参考にしていただければと思います。

また本記事で解説させていただいた内容は本サイトを運営している「日本ゴルフ同友会」の公式youtubeチャンネルでも解説している内容となっております。
より詳しく知りたい方は是非、動画もご覧ください。

日本ゴルフ同友会

60年以上の歴史を持つ、ゴルフ会員権売買のパイオニア企業。2,500社以上の上場企業との取引があり、徹底したサポートによる安心感と実績がございます。
昭和36年(1961年)創業し、ゴルフ会員権業者の中では最も歴史があります。そのため、ゴルフ場のデータも豊富で、適正な売買価格の選定が可能です。全国のゴルフ場を取り扱っており、その取引実績は業界トップクラスです。売買のみならず、相続や名義変更も承っております。法人・個人問わず、お気軽にお問い合わせください。

ゴルフ会員権の売り買いはこちらゴルフ会員権の時価評価はこちら