ゴルフ会員権の基礎知識

ゴルフ会員権の平日会員をオススメしない理由

ゴルフ会員権は「正会員」と「平日会員」の大きく2つに分けられます。

近年、ゴルフ会員権の相場上昇に伴い、正会員のゴルフ会員権が予算オーバーで平日会員を購入する方が増えてきております。

結論、平日会員はあまりオススメできません。
本記事では「平日会員がオススメできない理由」や「平日会員のメリット・デメリット」を解説していきます。

ゴルフ会員権の購入を検討している方、とりわけ平日会員を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

平日会員とは

多くのゴルフ場のゴルフ会員権は利用できる曜日によって分けられます。

月曜日〜日曜日、すべての日にゴルフ場を利用できる会員権は「正会員」
平日にのみゴルフ場を利用できる会員権は「平日会員」
と一般的に呼ばれます。

全ての日に利用できる…正会員
平日のみ利用できる…平日会員

一般的にはゴルフ場のメンバーの中で、最も数が多いのが「正会員」であり、「平日会員」は「正会員」の1/3〜1/5であることが多いです。

平日会員の中でも「月曜日〜金曜日が利用できる会員」と「月曜日〜土曜日が利用できる会員」があり、「月曜日〜土曜日が利用できる会員」は「土曜日付き平日会員」と呼ばれることがあります。

平日会員と週日会員の違い

平日会員と同じような会員で「週日会員」というのがあります。

一般的には「月曜日〜土曜日が利用できる会員」を「平日会員」「月曜日〜金曜日が利用できる会員」を「週日会員」と呼ぶことがありますが、これは正しくありません。

ゴルフ場によって「平日会員」と「週日会員」の定義は異なり、土曜日に利用できなくても「平日会員」という名称が付けられていたり、土曜日に利用ができても「週日会員」という名称になっていたりするため、一概に「月曜日〜土曜日が利用できる会員」は「平日会員」、「月曜日〜金曜日が利用できる会員」は「週日会員」とは言えないということです。

「月曜日〜土曜日が利用できる会員」を「平日会員」
「月曜日〜金曜日が利用できる会員」を「特別平日会員」
と呼ぶゴルフ場もあります。

つまり、「平日会員」「週日会員」「特別平日会員」はゴルフ場によって呼び方が様々ですので、一概に言えません。

例えば、
東京都の「青梅ゴルフ倶楽部」では「週日会員」という名称で月曜日〜土曜日まで利用できる会員権を発行しております。

神奈川県の「清川カントリークラブ」では「平日会員」という名称で土曜日は利用できない会員権を発行しています。

名称に惑わされず、「土曜日に利用できるか否か」に注目すると良いでしょう。

すべてのゴルフ場に平日会員は存在するのか

すべてのゴルフ場に平日会員が存在しているわけではありません。
正会員しか存在していないゴルフ場も多いです。

例えば、千葉県の「麻倉ゴルフ倶楽部」では平日会員は存在せず、正会員しか発行していません。

また、「土曜日付きの平日会員」と「土曜日が使えない平日会員」が同居しているゴルフ場も存在しないわけではありませんが、数が多いわけでもありません。
「土曜日付きの平日会員」と「土曜日が使えない平日会員」が同居しているゴルフ場は全体の1〜2割程度と言えるでしょう。

例えば、「千葉カントリークラブ」「姉ヶ崎カントリー倶楽部」「チェックメイトカントリークラブ」「立川国際カントリー倶楽部」などは「正会員」「土曜日付きの平日会員」「土曜日が使えない平日会員」がすべて存在するゴルフ場です。

つまり、「正会員」と「土曜日付きの平日会員」もしくは「正会員」と「土曜日が使えない平日会員」のどちらかのパターンでメンバーが構成されているゴルフ場が最も一般的です。

平日会員のメリット

平日会員の仕組みについてはある程度、ご理解いただけたと思います。
では平日会員のメリットはなんでしょう。

平日会員のメリットは「価格が安いこと」この1点です。

入会費用が安い

平日会員は正会員に比べ、入会する際の費用が安いです。

一般的にゴルフ場の会員になる際は「ゴルフ会員権代金」「名義変更料」「入会預託金」が必要になります。
これらの費用は同じゴルフ場でも正会員と比べると平日会員の方が安いです。

一般的に正会員の半額〜7割ほどの金額で平日会員は入会することができます。

維持費が安い

また維持費、つまり「年会費」も安いことが一般的です。

年会費も正会員の半額〜7割ほどの金額に設定されていることが多いです。

平日会員のデメリット

一方、平日会員のデメリットはなにがあるのでしょう。

出られる競技会が限定される

平日会員のデメリット1つ目は「出られる競技会が限定される」ということです。

ゴルフ場のメンバーになる大きな理由の1つに「競技会に出たい」ということが挙げられます。

メンバーであればゴルフ場が開催している「競技会」に出場することができ、ハンディーキャップを取得することも可能です。

ゴルフ場が開催する競技会は一般的に「月例杯」「理事長杯」「クラブ選手権」などがあります。

「競技会」は一般的に日曜日に開催されることが多く、日曜日が利用できない平日会員は日曜日に開催されている競技会には出場できません。

一部のゴルフ場には平日に開催されている「平日杯」という競技会を設けているゴルフ場があり、「平日杯」には出場することができます。

土曜日に開催される「土曜日杯」という競技会を設けているゴルフ場もあります。
この場合は「土曜日付きの平日会員」であれば、出場することができます。

そのため、「ゴルフ場のメンバーになって競技会を楽しみたい」という方は、出場できる競技会がかなり制限されるため、平日会員になるべきではないと言えるでしょう。

入会するまでに非常に時間がかかることがある

平日会員のデメリット2つ目は「入会するまでに非常に時間がかかることがある」ということです。

本記事冒頭にも記載した通り、平日会員は正会員と比べて、メンバーの数が少ないです。
そのため、市場に流通する会員権の数も非常に少なく、希望の金額で取引可能な売却者を見つけることが非常に難しいです。

つまり、ゴルフ会員権を購入して、入会するまでに非常に時間がかかることがあります。
ゴルフ場のメンバーになるには、ゴルフ会員権市場にて該当の会員権を売ってくれる売却者からゴルフ会員権を取得する必要があるので、そもそも売却者がいなければメンバーになることはできません。

一般的に平日会員は正会員の1/3〜1/5の数しかおらず、ゴルフ場によっては1/10程度しかいないこともあります。

そのため、購入までに1年以上かかってしまうことも多く、入会したい時にすぐに入会できない可能性があります。

平日会員をオススメできる人

以上、平日会員のメリット・デメリットは理解いただけたと思います。
では、平日会員をオススメできる人はどのような人が該当するでしょう。

以下の特徴に該当する方は平日会員をオススメできる人といえるでしょう。

  • 土日にプレーすることがない人
  • 競技会に出ない人
  • 入会までに時間がかかっても良い人
  • 予算はないが、希望のゴルフ場に入会したい人

土日にプレーをすることが全くない人や競技ゴルフには興味がない人(カジュアルプレーのみの人)は平日会員でも満足できるかもしれません。
そのため、定年などの理由で会社をリタイアしている方や自営業で平日にのみプレーする方にはオススメできます。

また、予算がないけれど、希望のゴルフ場に入会したい人も平日会員で満足できるかもしれません。
平日会員は正会員の半分以下の値段で入会できることもあるので、入会総額1,000万円以上する名門ゴルフ場でも、平日会員であれば500万円以下で入会できるケースもあります。

平日会員をオススメできない人

逆に、平日会員をオススメできない人は以下の特徴に該当します。

  • 土日でのプレーがメイン
  • 競技会に出場したい人
  • 会社の接待に利用する人

平日会員をオススメしない理由

ここまで平日会員のメリットとデメリット、どのような方にオススメかを述べてきました。
ただし、多くのゴルファーにとって、平日会員はオススメできないです。

平日会員になった方の意見を抜粋させていただきます。

平日会員としてゴルフ場のメンバーになりました。
初めは、経済的にもお得に入会できたと思って、満足していたのですが、半年〜1年ほど経過してから少しずつ、後悔するようになってきました。

ゴルフ場のメンバーになると同じメンバーである「ゴルフ仲間」ができます。
同じメンバーである「ゴルフ仲間」と一緒にプレーをすることも多くなりますが、そのメンバーの多くの方が正会員です。

「次は日曜日にプレーしよう」と言われると、私はプレーすることができませんので、なんとも恥ずかしいような、寂しいような気持ちになります。

今では初めから正会員になっておけばよかったと後悔しています。

51歳 男性

この方のように、ゴルフ場のメンバーになると必ずと言っていいほど、ゴルフ仲間ができます。
その際に平日会員であるがために、「同じ日にプレーできなくなることがある」「競技に出ようと思っても出られない」「肩身が狭い」という悩みに直面する方は少なくありません。

平日会員を正会員にするためには再度、ゴルフ会員権を購入して、入会審査を受け直す必要があります。
その場合、金銭面でも時間面でもかえって大きなコストになってしまいます。

ゴルフ場のメンバーになると平均すると10年以上はそのゴルフ場に通うことになりますので、予算を捻出して正会員になるほうが結果的に満足度が高いことが多いといえるでしょう。

まとめ

本記事では「平日会員をオススメできない理由」について解説させていただきました。

ゴルフ会員権は決して安い買い物ではありませんし、入会するゴルフ場や会員種別を間違えることは大きなリスクとなります。
本記事を参考に自分にとって最適なゴルフ会員権を選んでください。

本メディアを運営している日本ゴルフ同友会はそのようなゴルフ場の裏側や実態も含めて、お客様に最適なゴルフ場をご提案させていただきます。
ゴルフ会員権の購入・売却を検討している方は、是非お気軽にお問合せください。

本記事で解説させていただいた内容は本サイトを運営している「日本ゴルフ同友会」の公式youtubeチャンネルでも解説している内容となっております。
より詳しく知りたい方は是非、動画もご覧ください。

日本ゴルフ同友会

60年以上の歴史を持つ、ゴルフ会員権売買のパイオニア企業。2,500社以上の上場企業との取引があり、徹底したサポートによる安心感と実績がございます。
昭和36年(1961年)創業し、ゴルフ会員権業者の中では最も歴史があります。そのため、ゴルフ場のデータも豊富で、適正な売買価格の選定が可能です。全国のゴルフ場を取り扱っており、その取引実績は業界トップクラスです。売買のみならず、相続や名義変更も承っております。法人・個人問わず、お気軽にお問い合わせください。

ゴルフ会員権の売り買いはこちらゴルフ会員権の時価評価はこちら